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手品のタネ

秘密保持契約を結んで買う

プロの手品師の多くは、手品のタネを購入しているそうです。
もちろんオリジナルもあるでしょうが、舞台装置ややり方を全てセットにしたものが、商品として売られているらしいです。

日本の古典手品の手妻などは、弟子への口伝的なイメージがありますが、アメリカなどでは、マジックのタネの品評会や即売会があるそうです。
購入する際には、秘密保持契約を結んで買うことが多いそうです。大掛かりなステージ装置とマジックのタネの権利になると300万円したと、テレビでプロの手品師が言っていたのを見たことがあります。

ですが、「手品のタネばらします」と無料動画サイトなどで公開している人はたくさんいます。あれは法律違反にならないのでしょうか。

実は、手品のタネは法律では保護しにくい性質のもののようです。

特許をとって保護しようとすると、そもそも特許はアイデアを公開する代わりに一定期間の独占権を与えるものですから、タネを公開しなくてはなりません。

実際にデビットカッパーフィールドの空中浮遊マジックの様に特許が認められている例もありますが、ごく一部に限られていると思われます。
著作権ではどうでしょうか。しかし著作権は表現を保護するものであり、アイデアを保護するものではありませんので、この場合適用にはならないようです。 民法の一般不法行為による損害賠償でも、タネをばらしたことが不法行為にあたると立証するのは難しいというのが現状のようです。

やはり確実なのは、購入の際の秘密保持契約ですが、これも当事者同士のみの効力になります。内容を知った第三者が公開することを阻止するのは、法律上難しそうです。